世界に広がる格闘技・空手。その発祥の地である琉球(沖縄)には、今も数多くの古流空手が存在している。その中で一際異彩を放つひとつの流派があった。自らを史上最強であると名乗り、数百年に渡って他流派の達人たちを血祭りにあげてきたその名は“南王手八神流(はおうでいやがんりゅう)”。表舞台には立たないが凄絶の技を持つこの一派は、他流派より“三つ目の魔物(キジムナー)”と呼ばれ死神のごとく恐れられていた・・・・・ 現代の沖縄で、数多くの武術家が次々と襲撃される事件が発生。伝説にある“三つ目のキジムナー”に扮したこの人物こそ、八神流を現代に受け継ぐ少年・八神雲(キラ)である。強さを追求し戦いに明け暮れる彼は、ついに沖縄を飛び出し各地の強者に戦いを挑む。一方、他流派の達人たちもまた八神流に挑むため、次々とキラとの戦いに臨む。それはあたかも、古の琉球にて行われた辻格闘技“合戦場”を再現したかのようだった・・・・ 八神流の秘技を尽くし、数々の強敵を打ち破っていくキラ。彼が戦いに望むものとは一体何なのだろうか? 原作・・・・・・碧星タケル 作画・・・・・・三好雄巳 連載・・・・・・週刊少年サンデー(増刊サンデーから移籍) 単行本・・・・・全6巻 空手を中心とした格闘家が暴れまわる格闘アクション漫画。空手や柔術・ボクシングなどの格闘技についての取材と、スピーディーなアクションシーンが見所である。 |
・瓶割りの太刀 | 小田切以蔵 |
100kgを超える瓶に水を満たしそれを断つ切れ味を持つ斬撃。(権兵衛さんより) |
・蜂刺殺 | 上運天満 |
上運天流。腰椎の間のゼリー状の髄核をはみ出させる技。 これを喰らうとはって歩くだけで腰に激痛が走る。症状は椎間板ヘルニアである。 (権兵衛さんより) |
・回転肘打ち | 羽ノ上猛 |
姿が消えたと錯覚させるほどのスピードで回転しながら肘打ちを繰り出す。(ケケケさんより) |
・逆手(さかて)捨て身技 | レフェリング |
古流柔術のひとつ。相手の腕を担ぎ上げて極めると同時に胴体を掴み、そのまま後方に投げることで後頭部を地面に叩きつける(ケケケさんより) |
・魂落とし(まぶいおとし) | 八神厳矩 |
「魂打ち」より発展する南王手八神流の技。「魂打ち」を受け死の淵にある者に強烈な暗示をかけ、自在に支配する。それは相手を自分の好きな時間に死に至らしめ、逆にゾンビのような不死身の怪人を造り上げることもできる。これを解くにはもういちど魂打ちをかけて、別の暗示を与えるしかない。 (権兵衛さん、ケケケさんより) |
・カキエ | 八神雲 |
古流空手に伝わる技法のひとつ。相手の肌に触れ、皮膚感覚だけで全ての動きを察知する。(ケケケさんより) |
・合気挙げ | 九重慈斎、九重瑠伊 |
くずしの技法。相手の重心を操作しバランスをくずす。基本にして深遠な技。 (権兵衛さんより) |
・鬼くじき | 九重慈斎、九重瑠伊 |
向うずねを打って足を刈る。槍をも砕く九重の技。 (権兵衛さんより) |
・牛車返し | 九重慈斎、九重瑠伊 |
古流柔術にある捨て身の投げ技。相手の肘を極めた状態でもろとも回転し、地面に叩きつける。牛車に乗った相手すらひっくり返すことができるとう。 (権兵衛さん、ケケケさんより) |
・鎧大筒 | 九重慈斎、九重瑠伊 |
古流柔術。鎧をつけた相手でもその体内にダメージを叩き込める当て身技。(権兵衛さんより) |
・足裏神(シャビラシン) | 八神雲、八神阿麻王、八神厳矩 |
南王手八神流。どんな動きをとっても正中線を乱さず、隙を見せぬ歩法。 口伝によると、極めれば牛に押されても後退せず、馬に引かれても動かない・・らしい。(権兵衛さんより) |
・火神(ヒヌカン) | 八神雲、八神阿麻王、八神厳矩 |
南王手八神流。打ち出す足を内側へたたみ、開く時の力を利用し外側へひねる。 足の指先で肉を抉るガード不可能な技。正確に出来れば穴があくだけでなく胸骨もアバラも全壊する。 (権兵衛さんより) |
・魂打ち(まぶいうち) | 八神雲、八神阿麻王、八神厳矩 |
南王手八神流。相手の体内に衝撃を残す拳打。裏当てとも呼ばれる。(権兵衛さんより) |
・八神の体(ヤガンヌデイ) | 八神雲、八神阿麻王、八神厳矩 |
南王手八神流の秘技。空手に古くから伝わる人体操作法「コツカケ(睾丸を体内に隠す)」の完成形で、全身すべての骨と筋肉、内臓までも自在に操る。その肉体は異形の変化を遂げ、異常なまでの防御力を誇る。さらに応用すれば、筋肉・骨格の変形により別人への変身すら可能となる。阿麻王はこの技およびその使い手を「守護神(キンマモン)」と呼ぶ。 (権兵衛さん、ケケケさんより) |