銀河忍法帖 [必殺技辞典]

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江戸の徳川、大阪の豊臣が睨み合う戦国の末期。経済力で徳川を支えてきた大久保石見守長安は、佐渡島・金山の支配者として大きな権力を持っていた。鉱山のみならずあらゆる科学的事象に興味を持つ彼は、当時の日本人としては破格の科学技術性を持った大人物といえたのである。それゆえ敵も多かったが、自ら開発した最新兵器を持たせた愛妾5人、婿である服部半蔵が使わした伊賀忍者5人に守られている。さらに彼自身も、女性を酒に漬け込んだ“女精酒”を精力剤として飲み、60を超えてもなお若々しい肉体を保ち続けていた。あらゆる面で、彼を脅かすものは存在しないといってもよかったのである。
 だが、そんな長安を狙う謎の美女がいた。朱鷺と名乗る彼女は、長安を仇として付け狙い、佐渡に潜入して機会を狙う。さらに、そんな彼女に一目ぼれした天下の無頼者・“六文銭の鉄”が、長安を守る愛妾や忍者を次々に倒してゆくのだ。
 欲望の島・佐渡で繰り広げられる血みどろの戦い。その果てに明かされた驚くべき真実とは・・・・・・・・・・?

作者・・・・・・・・・・・・山田風太郎
連載・・・・・・・・・・・・週刊文春
風太郎忍法帖小説の長編シリーズ第十九弾。忍法より科学を信ずる大久保長安はじめ非常に濃い登場人物たちが、情念の入り混じった戦いを繰り広げる。
なお、連載時の原題は『天の川を斬る』だったが、単行本化のさいに現在の題に変更されている。

合奏刀 安馬谷刀印
銀河忍法帖
伊賀五人衆のひとり、刀印の技。彼は生まれつき、両手で別々の動作を行うことが出来る。単なる二刀流などではなく、完全に別々の動作を行うことができるのである。その妙技は、左右の手で別々の文章を書く域にまで達しており、彼と対峙した相手はその不気味さに惑わされずにはいられない。 (ケケケさんより)

針地獄 魚ノ目一針
銀河忍法帖
伊賀五人衆のひとり、一針の忍法。両手両足に針を挟み、相手に向かって飛ばす。針の狙いは正確で、一寸の狂いも無く標的に突き刺さる。さらに一針は、合計16本の針を好きなタイミングで、自由自在に飛ばして攻撃することが可能である。(ケケケさんより)

手投弾 牛牧僧五郎
銀河忍法帖
伊賀五人衆のひとり、僧五郎の忍法。懐に忍ばせた鉛玉を投げつける。命中精度は非常に高く、ほとんど狂いが無い。さらにその威力は、直撃すれば人間を即死させ、鉄の鐘にめり込んでしまうほどである。彼は合計10個の鉛玉を仕込んでおり、必殺の飛び道具として使用する。 (ケケケさんより)

縛り首 狐坂銀阿弥
銀河忍法帖
伊賀五人衆のひとり、銀阿弥の忍法。秘伝の琴糸で輪を作り、目標に投げつける。この輪は目標の体にはまり、その部分を締め上げてしまう。その力はかなり強い上に、標的は動けば動くほど輪に締められていく。 (ケケケさんより)


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