デュアン・サーク [必殺技辞典]

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著者 :深沢 美潮
イラスト:おときたたかお、戸部 淑
(電撃文庫 刊)


この作品は深沢美潮女史の代表作「フォーチュンクエスト」シリーズの約100年前の話で、「フォーチュンクエスト」の世界に伝説として語り継がれている勇者デュアンを主人公にして描かれた、ひよっこ冒険者デュアンの成長記である。
オルバとの出会いからクレイ・ジュダの師でもある氷雪のオパールとの接触までを描く「デュアン・サーク」シリーズとそれ以降を描く「デュアン・サークII」とに分けられ、それぞれイラストレーターが変更されている。
フォーチュンクエストシリーズと同じく韓国等でも好評発売中。


【あらすじ】
 冒険を夢見て旅立った主人公デュアン・サークはひょんなことから一人取り残され迷い込んだ森の中でベテラン冒険者のオルバ・オクトーバや母にかけられた呪いを解くためにやってきた魔法使いアニエスと共に、伝説の魔女オグマとサムラと対峙し、デュアンの知略とオルバの経験やアニエスの魔法、そしてコンビネーションによって打ち負かすことに成功する。
 その後、双頭の魔術師金目・銀目やルカ島のドラゴンとの出会い、伝説の聖騎士クレイ・ジュダらと共に臨んだ魔王との壮絶な戦い等を持ち前の知略とコンビネーションで切り抜けていく。
 また、クレイ・ジュダの戦いを目の当たりにしたデュアンは彼と同じ魔法戦士への道を志してクレイの師である氷雪のオパールの啓示を受け、オルバや自分の進むべき道を見つけたアニエスと別れて自分の進むべき道へと歩み始める。デュアンはかつて出会った魔術師金目・銀目に師として薦められた偉大な魔術師サヴァランの元でその素質を開花させ、新たな仲間たちと共に闇魔(ダークイビル)を苦戦の末に倒し金の森を救うことに成功する。
 そして金の森を救ったデュアンは新たな旅の仲間ルルフェットと共に、オルバと合流するため旅に出発するのだった。
 そのころデュアンと別れたオルバも恩師や新たな仲間と共に闇魔と対峙していた……


【既刊情報】
(本編第1部:デュアン・サークシリーズ[1996年〜2001年])
・『デュアン・サーク(1) 魔女の森<上>』
・『デュアン・サーク(2) 魔女の森<下>』
・『デュアン・サーク(3) 双頭の魔術師<上>』
・『デュアン・サーク(4) 双頭の魔術師<下>』
・『デュアン・サーク(5) 銀ねず城の黒騎士団<上>』
・『デュアン・サーク(6) 銀ねず城の黒騎士団<下>』
・『デュアン・サーク(7) 氷雪のオパール<上>』
・『デュアン・サーク(8) 氷雪のオパール<下>』
(本編第1部:デュアン・サークIIシリーズ[2002年〜])
・『デュアン・サークII(1) 翼竜の舞う谷<上>』
・『デュアン・サークII(2) 翼竜の舞う谷<下>』
・『デュアン・サークII(3) 魔法戦士誕生<上>』
・『デュアン・サークII(4) 魔法戦士誕生<下>』
・『デュアン・サークII(5) 勇者への道<上>』
・『デュアン・サークII(6) 勇者への道<下>』
(漫画版:おときたたかお 作画)
・『デュアン・サーク』(全2巻)
(漫画版:きむらひろき 作画)
・『デュアン・サーク 〜詩人の称号〜』


【関連作品】
・「フォーチュンクエスト」シリーズ
・「青の聖騎士伝説」

ファイアー10 アニエス・R・リンク
「デュアン・サーク」シリーズ
高レベルのファイアー系魔法で、その名の通りレベル10に相当する。
その威力は凄まじく、オグマとサムラが作成したと思われるヒドラを一撃で焼き尽くす程である。
しかしアニエスの場合は血筋的な炎の精霊の加護によって使用できるだけで、根本的に通常の攻撃魔法の才能や魔力自体が足りない。そのため、この魔法を使うたびにしばらく気絶してしまう。
アニエスの使用するこの魔法はオルバが名づけた別名として「アニエスのブレス」の名称がある。アニエスはこののちに精霊使いへの道を歩み始めたため、今後アニエスがこの魔法を使用することは滅多にないと思われる。 (クウガもどきさんより)

クリスタルチェイン ヴァル・サヴァラン
デュアン・サークII
闇魔の使者の一体、“闇ヲ司る者”マスカーヌイストに使用した魔法。
ロッドの先から伸びたクリスタルの結晶の鎖が相手に絡みつき、手足や首などを縛り付けて拘束する非常に高度な魔法である。闇魔相手でこそ拘束力は低いらしいが、相手が闇に近い存在であるほど効力が高くなる。
初登場は第二部12巻。仮にも闇魔の使者の一体であるマスカーヌイストを完全に圧倒し、行動不能に陥れた。(クウガもどきさんより)

沸騰 ヴァル・サヴァラン
デュアン・サーク
「デュアン・サークII(4) 魔法戦士誕生〈下〉」で使用されたことが判明したバハルム国随一の魔法使いである宮廷魔法使いサヴァランの魔法。対象の血が逆流し、一瞬で沸騰して対象を死に至らしめるという高度な魔法である。使用したシーンは載っていなかったが、上巻のR&B(モンスター名)戦で使われた。(クウガもどきさんより)

ブリザードカッター ヴァル・サヴァラン
デュアン・サーク
闇魔の使者の一体、“暗黒へノ導キ手”サズオドスに使用した魔法。
無数の氷の刃を出現させ、四方から一斉に吹き付けて相手を切り刻む高位魔法である。
魔法の系統としては、フォーチュン・クエスト・コンパニオン(TRPG版第一版)にて存在が示されていたブリザード系(コールド系と比較して威力は多少下がるが、広範囲を狙えることが特徴)に属する。
作中初登場は第二部13巻。初登場時はサズオドスの魔法無効化能力によって無効化された。(クウガもどきさんより)

焼却魔法(インシニレイト) 金目
「デュアン・サーク」シリーズ
金目が既存のファイアー系魔法に改良を加えて編み出した独自の攻撃魔法。
相手を塵一つ残さず焼き尽くす魔法で、おそらく魔術規模の割りに瞬間的な火力が高められた魔法だと思われる。
どんなに僅かでも体の一部さえ残っていれば再生(リジェネレイト)可能なモンスターに対して有効で、ルカ島(第1部・4巻参照)ではこの魔法によってデュアンたちの命が救われた。
ただし、2巻で使用した際には全く役に立たなかったりする。(クウガもどきさんより)

恐怖(フィア) ギィシーカー
デュアン・サークII
闇魔(ダークイビル)が用意した第一の刺客“恐れヲ運ぶ者”ギィシーカーの能力。
自身の周りに居るものの精神面に強制的な恐怖を与える能力で、構造そのものは魔術的なものらしい。
作中では初戦時のオルバやズーニョ、二回目登場時のデュアンや近くに居た冒険者達を恐怖で押しつぶしてまともな戦闘能力を発揮できないようにしたが、シドの剣の効果(解呪の魔力)の影響でクレイ・ジュダには通用しなかった。(クウガもどきさんより)

ブリザード チューブマロウ
デュアン・サーク
雪山に生息するチューブマロウというモンスターの使う技の一つ。獲物を吹雪で氷漬けにして、逃げられなくする技。(クウガもどきさんより)

マジックボール デュアン・サーク
デュアン・サークII
オパール指導の下の魔術訓練中に習得した魔法の一つ。
別名エナジー・ボールとも呼ばれる魔法で、魔力球を生み出す魔法である。比較的知られた魔法の一種でもあり、この魔力球を投射する攻撃魔法も存在する。
初登場は第二部12巻。この時点ではまだ練習初期段階であったため、対象物まで飛来せず制御を失って離散・消滅しただけに終わった。(クウガもどきさんより)

ドライ ハロルド・メッサ
デュアン・サークII
魔法王国バハルムで活動する魔導師の一人、ハロルドが使用した魔法。
対象物から強制的に水分を奪い去り、急速乾燥させてしまう殺傷性の高い魔法である。
特殊かつ高度な魔法であり、多々居る魔法使い達の中でも実際に使用できる者は数少ないとされる。(クウガもどきさんより)

金縛り(パラライズ)の術 魔王ゼンゼラブル
デュアン・サーク
第1シリーズの6巻「銀ねず城の黒騎士団(下)」に出てきた魔王ゼンゼラブルが使った術。対象を金縛り状態にして、動けなくする。レベル14のファイターであるオルバは自力で解けた。てかゼンゼラブルは魔王と言われているが、実際は魔王ではなくただ単に魔王を喚べるだけである。(クウガもどきさんより)

火葬魔法(クリメイト) 金目・銀目
「デュアン・サーク」シリーズ
金目独自の攻撃魔法『焼却魔法(インシニレイト)』に更なる改良を加えた強化版の魔法。
火力と攻撃可能な相手のサイズが大幅に強化されているが、使用には相当多くの精神力を必要とする。
作中で使用した直接的な描写はないものの、再合流後に金目自身が通用しなかったと発言していることから背景と化している時に何度か使用したと思われる。
同系列の作品を通しても珍しい大魔法と言える魔法ではあるが、結局活躍の場はほとんど無いに等しい。(クウガもどきさんより)

子守詩 リロイ・リビングローズ
デュアン・サーク〜詩人の称号〜
聴いた者を眠らせる歌。メロンゾから逃げるために使用したが、デュアンとチェックもいっしょに眠ってしまった。(少不さんより)

マジックアロウ 緑陰の精霊(「フォーチュンクエスト リプレイ」より)、魔道士三兄弟(「デュアン・サーク」より)
フォーチュンクエスト リプレイ、デュアン・サーク
闇の魔法の一種で、複数の魔力の矢を作り出して相手を貫く魔法。(クウガもどきさんより)

炎のブレス レッドドラゴン、ルビースネーク
デュアン・サークフォーチュンクエストリプレイ
●デュアン・サーク
ルカ島に棲んでいるレッドドラゴンが使用。熱量が拡散しやすいが比較的広範囲に広がる炎を直接吐き出すものと、効果範囲は狭くなるがファイアー・ボール状の火球を吐き出すものとに分かれる。ブレスを吐く間隔は5秒ほどであるが、どちらにしろ一撃であたった岩が赤くなるくらいだから、直接当たらなくとも人を軽々と焼き殺すくらいの熱量があるため注意が必要。
●フォーチュンクエストリプレイ
その名の通り、ただ単に口から火を吐いて攻撃する。TRPGのルール上における設定では名前こそ違えどシロちゃんの「熱いのデシ」と威力はさほど変わらない。 (クウガもどきさんより)


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