どり〜む・まいすたぁ [必殺技辞典]

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著者:清水文化
イラスト:青桐静
(富士見ファンタジア文庫 刊)


【あらすじ】
居眠りの常習犯の深海舞花は、いつも通りの化け物に襲われる夢の中で一人の魔女っ娘に出会う。
夢が覚めて放課後にふとたどり着いた喫茶店『夢追い人(ドリーマー)』でその少女と再会した舞花は彼女がクラスメートのグヴィネヴィア・マクファーガスの妹で、彼女らの一家は夢能力者と呼ばれる特殊な能力者であること、そして舞花もまたその素質を持っていることを知らされる。
その後、舞花の夢と邂逅したネヴィやアスミの父から現状が現実の身体に及ぼす危険性等が伝えられ、それを解決するために行動を開始する。
解決策の中から夢能力者として覚醒することを選んだ舞花はマクファーガス一家と共に行動を開始する。
夢の中で良識の魔物と対峙する舞花とネヴィ、アスミだったが、彼女らの夢魔法の攻撃はほとんど通用せず、更に悪いことに悪夢が暴走を開始してしまう。
だが、間一髪の所で舞花の夢能力が無事覚醒し、その力で良識の魔物を打ち破ることに成功するのだった。


【作品解説】
「気象精霊記」などでおなじみの清水文化氏が描く、現代を舞台としたふわふわファンタジー(?)
見た目は小学生並な女子高生・深海舞花やその友人達が夢の中の世界を舞台に夢魔法と呼ばれる技術で大活躍する。
読者の好みの傾向を探るために製作されたアンテナ企画作品で、2005年12月に第1巻が発売された。
清水文化先生の作品の特徴である薀蓄が従来の作品に比べて少なめになっている(あくまで清水文化先生の作品内での比較)のに加え、舞花の視点で書く際に舞花の心の声を表すため、話し言葉などによく見られる「い抜き言葉(表現)」(例:(正)「書いている」→(い抜き)「書いてる」)を採用しているのがこの作品の大きな特徴である。
気象精霊記ほどではないもののある程度安定した独特の作風で読者から早速根強い人気を確保し、第2巻のサブタイトルも決定して原稿もほぼ上がっていたらしいが、俗に「気象精霊問題」と呼ばれる作者と出版社の対立(2006年4月末に和解が成立)の巻き添えを食らって「あんてぃ〜くシリーズ」ともども出版社から作品自体が打ち切られることとなる。
2006年6月初めごろに『ドラゴンエイジPure Vol.2』に月吉ヒロキ氏が描くコミック版の掲載が掲載されたものの、こちらも単発の描き下ろし(単行本収録未定)で終わっている。
なお、後に連載開始されたHJ文庫(ホビージャパン 刊)「守護霊さまシリーズ」と世界観を共有(気象精霊・あんてぃ〜く、くじびき勇者さま等の残りの他作品とは無関係)しており、本作のアスミ(アスミエリ・マクファーガス)が当該作品2巻よりレギュラーとして出演している。


【既刊情報】
[単行本・原作]
・どり〜む・まいすたぁ(1) 夢は楽しく見たいです(2005年12月20日発売)
【未収録作品】
[原作]
・どり〜む・まいすたぁ 幸せの初夢大作戦です(月刊ドラゴンマガジン2006年2月号掲載)
[コミカライズ版(著:月吉ヒロキ)] ・どり〜む・まいすたぁ 夢から覚めない(居)眠り姫
 (月刊ドラゴンエイジ2006年8月号増刊ドラゴンエイジPure Vol.2掲載)


【関連作品】
・守護霊さまシリーズ

[1]スター・ショット
[2]スター・マグナム・ショット
アスミエリ・マクファーガス
どり〜む・まいすたぁ
[1]ネヴィの妹のアスミが使用する夢魔法。
手に持つステッキの先から星型の光弾を放つ。(クウガもどきさんより)

[2]ネヴィの妹のアスミが使用する夢魔法。
『スター・ショット』の強化版で、手に持つステッキの先から大型の星型弾を放つ。(クウガもどきさんより)

舞花の見た目は小学生! アスミエリ・マクファーガス
どり〜む・まいすたぁ
ネヴィの妹のアスミが使用する舞花の夢の中限定の夢魔法。
アスミの使用する『スター・ショット』系統の夢魔法に舞花の夢の性質を付加して作り出した即興の応用技術で、内容としては『スター・ショット』『スター・マグナム・ショット』の強化版。手に持つステッキから超大型の星型弾を放つ。
その質量だけで舞花の夢の中に巣食う巨大な良識の魔物を押し倒すほどの大きさではあるが、アスミの能力レベルを考えると見た目ほどの威力はないと思われる。
なお、この妙な魔法名はただ単に舞花の夢がこの魔法名を魔法と認識したからこんな名前の魔法になっただけだったりする。(クウガもどきさんより)

ファイア グウィネヴィア・マクファーガス
どり〜む・まいすたぁ
夢魔導士にして舞花の友人のネヴィが使用する夢魔法。
手に持つ杖の先から巨大な火炎球を放つ。(クウガもどきさんより)

ファスト・エイド グウィネヴィア・マクファーガス
どり〜む・まいすたぁ
ネヴィが使用する夢魔法の一種。自身の傷を治す魔法である。(クウガもどきさんより)

舞花のドジは天然で可愛いですわ! グウィネヴィア・マクファーガス
どり〜む・まいすたぁ
夢魔導士にして舞花の友人のネヴィが使用する舞花の夢の中限定の夢魔法。
ネヴィの使用する『ファイア』系統の夢魔法に舞花の夢の性質を付加して作り出した即興の応用技術で、手に持つ杖の先から対象との間にある建物すらものともせず軽く溶かすほどの熱量を持った炎を放つ。
登場した良識の魔物には全く通用しなかったが、おそらくこの巻でネヴィが使用した魔法の中では最大の魔法である(笑)
なお、この妙な魔法名はただ単に舞花の夢がこの魔法名を魔法と認識したからこんな名前の魔法になっただけだったりする。(クウガもどきさんより)

ワイルド・ファイア グウィネヴィア・マクファーガス
どり〜む・まいすたぁ
夢魔導士にして舞花の友人のネヴィが使用する夢魔法。
手に持つ杖の先から、渦を巻く様な形の火炎を発生させ、相手を焼き尽くす。
初登場は第1巻で、このときは完全に牽制用の攻撃魔法と化していた。(クウガもどきさんより)

御来光 (舞花の夢の中の)太陽
どり〜む・まいすたぁ
夢の中で舞花の祖母がふと言った「御来光がビーム兵器みたい」の言葉の影響を受け、舞花の夢の中の太陽が放った赤い光線。
富士の樹海に直撃し、その辺に出現していた暴れ馬もろとも軽く吹っ飛ばすほどの威力がある。舞花の予想だと『八曙』だから合計八回攻撃してくるのではないかとのこと…

『八曙』:一富士、二鷹、三茄子…と続く初夢に見ると縁起がいいものの一つ(参考:作中説明及び広辞林)(クウガもどきさんより)


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