読淫術  [必殺技辞典]

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徳川将軍四代目が治める江戸時代。太平となり御用の無くなったお庭番の忍者たちは、食うや食わずの困窮した生活を送っていた。そんなある日、隠密甲賀組と伊賀組の頭を務める服部百蔵は、伊賀と甲賀より四人の男女を選び出しとある忍法を授ける。それは人間の交合について研究してきた百蔵が独自に開発した、交合測定法“読淫術”ともいうべき代物であった。術を伝授された四人の忍者は、それらを使って性活相談所を開業し、かなりの利益を得ることに成功する。だが無情なる歴史は、四人に皮肉な運命を与えるのであった・・・・・・・・・

 山田風太郎小説・忍法帖シリーズ短編のひとつ。1970年に『オール読物』11月号にて掲載された。

きんたまりの術 服部百蔵
読淫術
百蔵が開発した忍法のひとつ。男の陰嚢に精液がどれだけ溜まっているかを測定する。その詳細は不明だが、嗅覚で測定できるらしい。 (ケケケさんより)

膜鳴りの術 服部百蔵、千也
読淫術
百蔵が開発した忍法のひとつ。対象の女性が処女であるかどうかを確実に判断する。その手順はまず、膜(処女の膜)を張った特殊な竹筒を用意する。次にそれを対象の女性の股間にあてて時を待つ。そしてその女性が放屁すると、その震動が伝わって処女膜の有無がわかる。対象が処女でない時は、竹筒の発する音で判断する。(ケケケさんより)

すじがねの術 服部百蔵、おゆた
読淫術
百蔵が開発した忍法のひとつ。男性が勃起したか否かを審査することができる。その方法とは相手の鼻を見ることで、非常に微妙な診断が必要であるが極めれば百発百中の的中率を誇る。(ケケケさんより)

ちゅうだこの術 服部百蔵、瓦楽太郎
読淫術
百蔵が開発した忍法のひとつ。24時間以内に男女が何度交合したかを測定する。術者にしかわからない(作者にもわからない)微妙な変化が目の周りに生じ、それを読み取ることで百発百中の的中率を誇る。(ケケケさんより)


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