「るろうに剣心」で時代劇少年漫画家として花開いた和月伸宏の連載第3作目。
現代の学園を舞台に、超科学『錬金術』を根本設定に持ってきたバトルアクション漫画である。
良くも悪くもオタクである和月伸宏らしい『学園もの』としての舞台雰囲気に、ストロベリーなラブコメ要素、るろ剣時代から脈々と受け継がれる悪役のド変態っぷり、そして少年漫画らしい熱いノリの正義、信念といったあらゆる魅力が渾然一体となった傑作。
ヒロインの津村斗貴子嬢の決め台詞「臓物(ハラワタ)をブチ撒けろ!!」やライバルであるパピヨンの存在そのものが、主にネット上を中心として話題になった。
2005年、惜しまれながら打ち切りの憂いにあったものの、赤マルジャンプにて「武装錬金ファイナル」「武装錬金ピリオド」を掲載し、物語を完結させた。
コミックス全10巻。 【設定】 ●錬金術 所謂「卑金属を貴金属に精製することを始めとした、世界の真理を追求する学問」ではなく、この漫画においては超科学として位置づけされている。 錬金術の成果として生まれたのは『ホムンクルス』と『核鉄』。詳細は後述。 ●ホムンクルス 所謂「人間の精液を馬の胎内の温度でうんぬん」とは全く別物の人工生命体。ベースとして動植物を用い、フラスコの中で胎児状態として生成。人間に寄生し、脳髄まで侵食すれば人間の知能とベースとなった動植物の能力とメカニックなボディを持ったモンスターに生まれ変わる。 強力な戦闘能力と生命力を持ち、錬金術以外の攻撃は受け付けない。また、食人の本能がある。 本人の細胞をベースとして用いた本体を、本人に寄生させることで人智を超越した肉体と自我を保った超人『人型ホムンクルス』になることも可能。 ●核鉄 六角形(アニメ版では八角形?)の手の平に収まるほどの金属塊。中央に「Α」をモチーフとした紋章、その下にシリアルナンバーが刻み込まれている。核鉄は全部で百個存在する。 この状態のままで置いておくと所有者の治癒力を大幅に増幅させる機能がある。しかし核鉄の機能は所有者の闘争本能が昂ぶった時にこそ本領を発揮し、所有者に応じた武装兵器『武装錬金』へと変形する。 ●武装錬金 核鉄(かくがね)の展開により具現化する超常の武装。使い手に応じて様々な形態・特性を備える。 |
・一・撃・必・殺!ブラボー正拳 | キャプテンブラボー |
第71話初登場。おそらく13のブラボー技の1つであろう。 先に見せた「直撃!ブラボー拳」と同じくパンチ攻撃だが、対カズキとの極限のバトルに おいて使用したことからブラボー最強の技なのかもしれない。 パンチを放つ時の踏み込みの余波なのだろうか、技を放った時には辺りの地面が崩壊している。 |
・心眼 ブラボーアイ | キャプテン ブラボー |
第34話初登場。鍛え抜かれた眼力により、対象の内部を見極める。(少不さんより) |
・二重拘束(ダブルストレイト) | キャプテン ブラボー |
第52話初登場。二つの核金をつかって二着のシルバースキンを作り出し、両方ともリバースの状態にして相手に着せる。ヴィクター化したカズキの動きを完全に封じるほどの拘束力がある。(少不さんより) |
・直撃!ブラボー拳 | キャプテンブラボー |
第36話初登場。「流星・ブラボー脚」に続く必殺技(?)第二弾である。 ただのパンチにしか見えないが、彼の武装錬金「シルバースキン」の恩恵を受けて 通常のパンチよりは数段上の威力があると思われる。 正直、金城戦で見せたパンチの連打の方がよっぽど必殺技っぽい攻撃である。 |
・脳殺!ブラボキッス | キャプテンブラボー |
第49話初登場。 13のブラボー技の1つで非戦闘用の技である。 女性に対して投げキッスを行うことで、女性に謎の快感を与えことが可能。 この技はブラボーにしか使用できないらしく、 この技を斗貴子さんに使おうとしたカズキは、あえなくブチ撒けられそうになる。 (ある意味既にブチ撒けられている) |
・粉砕ブラボラッシュ | キャプテンブラボー |
第40話初登場。ブラボー技(アーツ)13のうちの1つらしい。 物凄いスピードによるパンチのラッシュ。 複数の相手も瞬時にして倒すことが可能。 |
[1]ブラボーオクトパスホールド
[2]ブラボー巴投げ [3]ブラボーバックブリーカー |
キャプテン ブラボー |
[1][2][3]カズキとの特訓の際に使用した技。(少不さんより) |
・流星・ブラボー脚 | キャプテンブラボー |
第33話初登場。空高くから、流星の如く飛び蹴りを放つ必殺技(?)。 武装錬金「シルバースキン」の効果だろうか、電柱を釘のようにコンクリートの地面にめり込ませる場面も・・・。 しかし電柱のテッペンにいる相手の更に真上から、飛び蹴りを放つなんてどこからジャンプしてきたのだろうか?? 最初にムーンフェイスに放った時はかわされ、対カズキ戦では発動前に潰されるなど実はまともに決まった事がない。 (ブラボーさんより) |
・両断ブラボチョップ | キャプテンブラボー |
第40話初登場。おそらく、ブラボー技(アーツ)13のうちの1つと思われるが不明。 ようするにただの上から振り下ろす手刀であるが、その威力は剣で斬ったかの如くの切れ味がある。 武装錬金「シルバースキン」の防御力を攻撃力に変換してるのかもしれない。 対カズキ戦では、海を真っ二つにするというほどの威力を見せている。 |
[1]ブロブティンナグナックル [2]ブロブティンナグフィンガー |
金城 |
[1]第21話初登場。右手のギミックアームのようなガントレット[ピーキーガリバー]から繰り出される技。
ガントレットを巨大化させて、パンチを繰り出す攻撃である。
カズキは最初、相手の気合によってガントレットが巨大化してると勘違いしてしまったが、実際に巨大化している。 [2]第21話初登場。右手のギミックアームのようなガントレット[ピーキーガリバー]から繰り出される技。 ガントレットの部分をドリルのように回転させて、突きを繰りだす攻撃である。 るろうに剣心に登場した夷腕坊の「穿指穿腕撃」にちょっと似ている。 |
・ラピュータフォール | 金城 |
第21話初登場。右手のギミックアームのようなガントレット[ピーキーガリバー]から繰り出される技。 ガントレットを巨大化させて、その手のひらで相手を押し潰す。 |
・真・鶉隠れ | 根来 |
第68話初登場。物体を切り開いて潜む特性を持つ忍者刀の武装錬金「シークレットレイル」の必勝の型。不可侵の亜空間から姿一つ見せず、シークレットレイルを飛刀させて攻撃する。不可侵の亜空間に潜んでいるため、相手は防御することしかできない。しかし、剛太は、モーターギアに根来の血(DNA)をベットリつけて不可侵の亜空間内で根来を撃破。(スカッシュさんより) |
・黒死の蝶 | パピヨン |
第41話初登場。黒色火薬の武装錬金・ニアデスハピネスの特性によって生み出した蝶。
ホムンクルス・パピヨンの意のままに動かせ、意のままに着火・爆発する。 「往け!黒死の蝶!!」 (OHさんより) |
・逆胴 | 早坂秋水 |
第25話初登場。文字通り通常の胴とは逆に右から左へ薙ぎ払う、早坂秋水が得意とする技。本来なら侍の大小二本差しが邪魔して斬っても致命傷になりにくい箇所ではあるが、彼の場合、もし真剣なら二本差しごと真っ二つにできるほどの破壊力を持つと言われている。秋水は武藤カズキとの戦闘において、日本刀の武装錬金「ソードサムライX」を用いて逆胴を放ったが、カズキが胸の中に自分の核鉄を戻しこれを防いだため、敗北を喫した。(lavieさんより) |
・火炎同化 | 火渡 |
焼夷弾(ナパーム)の武装錬金、ブレイズ・オブ・グローリーの特性。自らの肉体を炎と化し、ブレイズ・オブ・グローリーの炎と同化させる。この状態の火渡は、炎を自在に操ることができるようになる。また、エネルギー体ゆえに通常の物理攻撃が通用しなくなる。 (ケケケさんより) |
[1]サンライト(ジュースティング)フラッシャー [2]サンライト(ジュースティング)クラッシャー [3]サンライト(ジュースティング)スラッシャー |
武藤カズキ |
[1]名称は第11話初登場。主人公が扱う槍(ランス)に付属されてる飾り布を利用して放つスペシャル技。
基本は、飾り布からエネルギーを放出する技のようです。・・・はじめて技を使った時は、地面がかなりえぐられていました。
ちなみに飾り布の発光を利用して目晦ましにも使用される。
小説『武装錬金/Z』ではサンライトハート改で使用された。全力での発動しかできないため、適度な明かりとして使うことは不可能である。(少不さんより)
[2]第13話初登場。自身の武器であるランスの穂先に、ランスに付属しているエネルギーを発生させることができる飾り布を巻きつける。 そのまま飾り布のエネルギーをランスに伝わらせ、そのまま一気に突進をしかける技。 ランスと布をうまく利用した応用技だが、ランスにエネルギーを伝わらせる際に自身にもダメージがある。 [3]名称は第11話初登場。槍(ランス)を扱う主人公のスペシャル技。・・・少しはサマになるかと思い自信で考案した技。 当初のネーミングは”ジュースティングスラッシャー”だったが、斗貴子さんに槍(ランス)の名前を[サンライハート]と命名されてから、 ”サンライトスラッシャー”に改名された。・・・このサイトにとっては微妙に迷惑である・・。 技の方は、エネルギーを全開にして槍ごと全身で突進する攻撃。 |
・精神地獄(ワンダーランド) | M・バタフライ(D・バタフライ)(蝶野爆爵) |
強烈の発光で相手の人間の感覚情報の70%を占める視覚から脳を侵食し、幻覚を作り出し、精神を破壊する。(スカッシュさんより) |
・ブラ坊斬り | 防人衛 |
キャプテン・ブラボーを名乗る前の防人(この当時は潜入調査をしていた津村家の人々から、「いつもブラブラほっつき歩いている坊主」ということで「ブラ坊」と呼ばれていた)が、スイカ割りで使用した技。名前はとっさに口から出たものだが、語感がよかったため彼の後々の技名に影響を与えることになる。(松の字さんより) |
[1]ストレイトジャケット・プレス
[2]ストレイトネット |
防人衛 |
[1]シルバースキン・リバースを相手に装着させた状態で内圧を上げ、相手を圧死させる。(松の字さんより) [2]防人が地引き網を見て思いついた技。リバースさせたシルバースキンをネット状に変形させ、敵を捕獲する。(松の字さんより) |
・オキシジェン・ブレイズ オブ グローリー | 火渡赤馬+毒島華花 |
エアリアルオペレーターで高濃度の酸素を精製し、ブレイズオブグローリーの火力を強化した物。(少不さんより) |
・退却ブラボダッシュ | キャプテンブラボー |
13のブラボー技(アーツ)の1つらしい。戦術退却用の高速移動技術で、まるで消えるように逃走する。 作中ではブラボーが寮の学生から没収したいかがわしい本の処遇に関する件で千歳に詰め寄られていたときに運悪くカズキ達がやってきたため、その場からの逃走に使用した(ちなみに千歳はヘルメスドライブの瞬間移動で逃走(笑))(クウガもどきさんより) |