甲賀忍法帖 [必殺技辞典]

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慶長十九年、徳川幕府は三大将軍の座を巡って、長男・竹千代派と次男・国千代派が骨肉の争いを繰り返していた。この事態を憂慮した徳川家康は、双方十人ずつの忍者を使った代理戦争で決着をつけることとした。
選ばれたのは、源平の時代よりいがみ合い続けている甲賀・卍谷衆と伊賀・鍔隠れ衆。しかし、両家の次期頭領すなわち甲賀の弦之介と伊賀の朧は、深く愛し合う仲だった・・・・・。
人知を超えた妖術、魔術のごとき忍法が乱れ飛び、二〇人の忍者たちも次々に倒れていく。はたして、この恐るべき忍法争いの結末はいかなるものか? そして、引き裂かれた恋人達の運命は・・・・・? 『面白倶楽部』に連載された山田風太郎原作の忍法帖シリーズ第一弾。「奇々怪々な忍者たちによる戦い」というシリーズの基本はすでに確立されている。その後の小説や漫画などいわゆる「バトル物」ジャンルの元祖ともなった名作である。
2003年に「鬼斬り十蔵」のせがわまさきが『バジリスク甲賀忍法帖』のタイトルで漫画化。講談社ヤングマガジンアッパーズにて連載し、単行本は全五巻が発売している。所々にアレンジがあるが、かなり原作に忠実に書かれている作品である。テレビアニメやドラマCDも存在する。



人肉白刃取り 鵜殿丈介
バジリスク甲賀忍法帖
甲賀卍谷衆の一人、丈介の技。そのゴム鞠のような肉を動かし、相手の刀を挟み込む。作中では、後ろからの不意打ちに難なく対応していた。 (ケケケさんより)

人肌地獄 お胡夷
甲賀忍法帖
甲賀卍谷衆のひとり、お胡夷の忍法。彼女の肌はまるで吸盤のようになっており、相手の肌とくっつけば決してはなさい。さらにそこから血を吸って攻撃することで、人間ひとりをあっという間に干物にしてしまう。が、吸血鬼ではないため吸血後は吸い取った血を吐き出している。
なお原作では、肌がくっつくだけで吸血は口から行っていたが、マンガでは肌からと口からの両方で吸血を行う。(ケケケさんより)

破幻の瞳
甲賀忍法帖
伊賀鍔隠れ衆の一人、朧の術。その瞳で見つめられた忍者は、あらゆる忍法を失ってしまう。不死身の忍者は再生力を失い、変身忍者は本来の姿に戻ってしまうのである。忍者に対する最終兵器というべきもので、作中では唯一、「瞳術」を破りうるとされていた。ちなみに、「破幻の瞳」は正確には忍術ではなく特異体質というべきものらしく、朧は他の術を一切使えない。(ケケケさんより)

滅形 霞形部
甲賀忍法帖
甲賀卍谷衆のひとり、形部の忍法。全身の色と形を消滅させ、物体に溶け込むように姿を消し去る。忍者にすら看破出来ないほどの隠密性を持っており、偵察や暗殺などに絶大な効果を発揮する。服など他の物体を持ち込めないのが弱点だが、本人が素手でも強いためあまり問題になっていない。(ケケケさんより)

泥の死仮面(デス・マスク) 如月左衛門
甲賀忍法帖
甲賀卍谷衆のひとり、左衛門の忍法。泥を使って死体の顔の型をとり、それに自分の顔を押し付けることで、そっくり同じ形になることができる。加えて髪の毛や背丈、さらには声までもそっくりになることで、感覚鋭い忍者ですら騙す完璧な変装が可能になる。作中最も活躍した忍法のひとつである。 (ケケケさんより)

猫眼呪縛(ぴょうがんしばり) 室賀豹馬
甲賀忍法帖
甲賀卍谷衆のひとり、豹馬の忍法。彼の金色の瞳を見たものは、彼に対するあらゆる敵意を返される。術の性質は弦之助の「瞳術」と全く同じだが、豹馬は生来の盲目のためか、夜の間しか使えない。
ちなみに、豹馬は弦之助の叔父であり瞳術を教えた師匠でもある。 (ケケケさんより)

吸息旋風かまいたち 筑摩小四郎
甲賀忍法帖
伊賀鍔隠れ衆の一人、小四郎の技。強烈な吸気により、あらゆるものを吸い込んでしまう真空を発生させる。真空は人間の顔などもたやすく引きちぎってしまうほど強く、伊賀者の中でもトップクラスの威力を持つ。 (ケケケさんより)

蛇腹 地虫十兵衛
甲賀忍法帖
甲賀卍谷衆のひとり・地虫の忍法。胴体部につけた蛇の鱗のようなもので、地面を高速移動する。蛇のように地を這って進むわけだが、忍者を引き離すほどのスピードを出すことができる。(ケケケさんより)

黒縄地獄 夜叉丸
甲賀忍法帖
伊賀鍔隠れ衆のひとり、夜叉丸の忍法。女の髪をよりあわせ、秘伝の獣油を塗り込んだ黒縄を自由自在に操る。岩や土塀を軽々と切り裂く切れ味と、十数メートルの長さを持つ縄を、夜叉丸は指先の動きだけで操るので、その軌道を見切るのは至難の技である。 (ケケケさんより)

瞳術 甲賀弦之介、室賀豹馬
甲賀忍法帖
甲賀卍谷衆の一人、弦之介の術。彼の視界に入った者は、弦之介に対し敵意あるあらゆる攻撃ができなくなる。敵意を持って弦之介を攻撃しようとすると、仲間がいるときは同士討ちを行い、一人のときは自分の武器で自殺してしまうのである。強制力は絶対で、発動すればまず逃げる方法は無い。作中最強の術であり、伊賀勢から大いに恐れられた。
同じく甲賀卍谷衆の一人である室賀豹馬のものは、「猫眼呪縛(ぴょうがんしばり)」と呼ばれる。 (ケケケさんより)


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