制作:株式会社スティング 「Riviera〜約束の地リヴィエラ〜」「ユグドラ・ユニオン」「ナイツ・イン・ザ・ナイトメア」の根底となる一連の世界観の総称。 ニンテンドーDS版「ナイツ・イン・ザ・ナイトメア」発売の際に公開された名称であり、元から設定はあったものの公開されておらず、後に当時STING作品史上最大の人気を博した「ユグドラ・ユニオン」の人気を「ナイツ・イン・ザ・ナイトメア」へと呼び込むために初公表された。 各作品ごとにゲームシステムは異なっており、中でもEpisode.4にあたるナイツ・イン・ザ・ナイトメアはSTING史上最も高難易度かつ変則的なシステムを搭載していることでも知られている。 【世界観概要】 本作品の舞台となる世界は、「神界」「地上世界」「冥府」の三つの階層に分けられており、各世界はそれぞれ「ヘヴンズゲート」「ハデスゲート」によって隔てられている。 『神界』 地上世界を生み出した神々や、その眷属達が暮らす世界。 本来の統治者である神々はかつて発生した神魔戦争で既に滅んだとされており、現在はその代行者であるヒューマノイドの代表者達「ゴート七賢」によって支配されている。 現存する神界の住民は神々亡き今、他の世界の住人同様神々によって生み出されたに過ぎない存在であるが、比較的超越的な能力を持っているためか他の世界の種族を格下と見る傾向がある。 『地上世界』 作中で主に舞台となる世界で、神々によって生み出された数々の種族が暮らす世界群の総称。かつての神界と冥府の戦争「神魔戦争」の舞台となった世界も存在する。 地上世界はただ一つだけ存在するわけではなく、時間や空間的に独立した世界が数多く存在している。 各世界ごとに異なる種族構成、歴史、文化、常識、国家体系が存在し、互いの世界は基本的に相互干渉することは無い(ヘヴンズゲートを経由した場合はその限りではない) Episode.2「ユグドラ・ユニオン」等のように地上世界を舞台にしてエンディングが複数存在するものもあるが、上記のように世界は一つというわけではないためエンディングの結末それぞれに該当する世界が存在する。 地上世界と総称される各世界にはそれぞれ神界とのアクセスルートである「ヘヴンズゲート」と冥界とのアクセスルートである「ハデスゲート」が存在し、各ヘヴンズゲートには生前の神々が派遣した超越存在「守護天使」が待機して担当する地上世界やハデスゲートの監視を行っている。 『冥府』 神々の力が及ばない混沌とした世界。詳細は不明だが、魔物や魔神等が暮らす世界とされる。 PSP版「Riviera〜約束の地リヴィエラ〜」の追加シナリオ部で少しだけ登場している他、ナイツ・イン・ザ・ナイトメアでも触れられている。 『ヘヴンズゲート』 神界と地上世界を結ぶために設置された経路のこと。砦や浮遊石等からなる。 有事の際の神界側防衛ラインでもあり、神々が自ら創造した監視者「守護天使」が常時待機している。また要塞など防衛施設も多数設置されている。 前述の通り神界の限りなく最終防衛ラインに近いものではあるが、神魔戦争期には一度冥府側陣営に占拠され、告死天使投入まで冥府側侵略拠点にされたこともある。 『ハデスゲート』 冥府と地上世界を結ぶために設置された経路のこと。 ヘヴンズゲートとは異なり、道が繋がっているわけではなく間に空間断層状の境界が存在する。 境界を越えることは上位の魔神ですら困難であり、自然の城砦と化しているため地上世界と冥府との相互移動はほぼ不可能となっている。 「Riviera〜約束の地リヴィエラ〜」にてハデスゲートの一つが空中庭園リヴィエラのミレノ地下霊園に存在することが判明している。 【該当作品(通し番号別)】 『Episode.1:Riviera〜約束の地リヴィエラ〜』 (作品紹介、登場技:作品別項目リ参照) 2002年に発売された記念すべき第1作。神界と冥府の間で勃発した戦争「神魔戦争」から1000年後のリヴィエラを舞台にしたRPG。 告死天使、ゴート七賢等といった神界や、冥府の上位魔族インフェルノス等の冥府に関する描写が主に描かれた。 『Episode.2:ユグドラ・ユニオン』 (作品紹介、登場技:作品別項目ユ参照) 2006年に発売された第2作目に当たる作品群。大別して本編「ユグドラ・ユニオン」とその過去編「ブレイズ・ユニオン」、本編のもしもの世界を描く「ユグドラ・ユニゾン」の3作に分けられる。 地上世界の描写に重きを置かれた作品で、時間軸上では神魔戦争付近に位置している。 『Episode.3:(欠番)』 下記のナイツ・イン・ザ・ナイトメア以前に計画されていた作品。 元々はオンラインゲームとして計画されていたが、現在は開発が無期限休止中になっている。 『Episode.4:Knights in the Nightmare(ナイツ・イン・ザ・ナイトメア)』 (作品紹介、登場技:作品別項目ナ参照) 用語解説】 『インフェルノス』 冥府の支配者たる冥王が自らの力を分け与えて誕生させた強大な上位魔族。 神魔戦争における、冥府側の切り札として投入された一騎当千の戦力であり、この魔族の投入によって冥府側はヘヴンズゲートを一時占拠するにまで至った。 後に神界側が創造した転生天使「告死天使」によって駆逐され、地上世界等に封印された。 『ゴート七賢』 神々不在の神界において、神々の代行者として超常的な能力と神界の全権を与えられた七人のヒューマノイドの賢者達。 現在は超常存在であるが元々はヒューマノイドであり、超常能力を除けば欲もあれば情もある他の生命と大して変わらない存在である。 協力して神界の管理を行ってはいるが、水面下では互いに主権争いを繰り返しており、リヴィエラでは他のゴート七賢を出し抜いて地上世界の一つを犠牲に更なる超常存在になろうとしたゴート七賢の一柱、ヘクターが神罰の代行者たる告死天使に討たれている。 『告死天使(Death-Bring-Angelix/Grim Angel)』 神魔戦争末期に神々が禁忌を犯し自らの力の一部を眷属に移植し転生させて生み出した戦闘専門の転生天使。 従来の天使にはありえない漆黒色の天使の翼を生やし、自らの分身にして神々の力そのものである神威を具現化した専用武器「ディヴァイン」を所有する戦略級兵器相当の天使兵である。 その戦闘能力は従来の神界側戦力とは一線を画し、軽装ながら単騎で完全武装した天使や魔族の軍勢を殲滅できる圧倒的な能力を保有する。ただし転生の際に代償として自身が持っていたもの(感情、天使の翼等)を一つ永久的に失う。 元は神界が自らを守るために生み出したものであるが、その出自や戦闘能力から神界の住人の間では忌み嫌われる傾向がある。 [作中名称登場個体] ・告死天使エクセル 適性属性:神聖 専用ディヴァイン:神剣エクセリオン 専用告死奥義:告死ディザレスタ 転生時の対価:両翼 登場作品:Riviera〜約束の地リヴィエラ〜 ・告死天使レダ 適性属性:火炎 専用ディヴァイン:神槍ローレライ 専用告死奥義:告死ロストセフィ、告死ローゼンクライ 転生時の対価:感情 登場作品:Riviera〜約束の地リヴィエラ〜 ・告死天使アリエス(ネシア) 適性属性:不明 専用ディヴァイン:神圏マセラマティ 専用告死奥義:不明 転生時の対価:不明 登場作品:ユグドラ・ユニオン、ブレイズ・ユニオン ・告死天使キュルケ 適性属性:不明 専用ディヴァイン:不明 専用告死奥義:不明 転生時の対価:不明 登場作品:ユグドラ・ユニオン(タクティクスカード記述のみ) 『告死奥義』 告死天使が専用武器ディヴァインを使用して使用する擬似神罰。 各告死天使毎に名称や性質が異なるが、総じて立ちはだかる強大な敵を一撃の下に打ち砕く告死天使最大の技である。 名称は基本的に「告死 ○○」(例:告死ディザレスタ(告死天使エクセル))といった感じとなる。 [作中登場告死奥義] (※各告死天使登場作品を参照) 『守護天使(Guardian Angel)』 神々が地上世界やハデスゲートの監視の為に創造した眷属。神々の創造物ではあるが、一度生を受けると生みの親である神々も抹消できないようになっている。 そのため神々の意に反し間違いを犯した守護天使は、抹消できないため抹殺はされないものの神界から追放される。実際に追放され、冥府と契約して上位魔族インフェルノスに変異した個体も存在する。 普段は神界と地上世界を結ぶヘヴンズゲートに座しており、通行者やハデスゲートの様子を監視している。 [作中名称登場個体] ・守護天使マリエッタ 適正属性:雷鳴 専用武器:聖杖アンカルジア 登場作品:現行DHEシリーズ作品全て 『人造告死天使』 ゴート七賢が一柱、ヘクターが極秘裏に開発している擬似告死天使。 神々の遺した神威によって誕生し、神々及びその代行者の総意に基づき独自に思考して行動するため利用におけるリスクが高く個体数も少ない告死天使に匹敵する戦力の量産を目的に開発された。 いわば、薬品投与や術式の埋め込み等呪術科学の粋を結集して生み出された擬似的な告死天使である。 [作中登場個体] ・マリス 適性属性:冷気 専用武器:神斧トゥール 専用奥義:告死トゥリエ、告死トゥリエ・ノア 登場作品:Riviera〜約束の地リヴィエラ〜 ・367号 適性属性:冷気 専用武器:試トゥールII型 専用奥義:ジャッジメント・ゼロ 登場作品:ユグドラ・ユニオン 『神罰』 神々が死の間際に地上世界の一つ、空中庭園リヴィエラに封印した力のこと。 冥府の再度の侵略に備えて残されたもので、リヴィエラの守護者ウルスラの半身に封印されている。 『神魔戦争(Ragnarok)』 かつて神界と冥府との間で勃発した全面戦争。 当時魔界と呼ばれていた地上世界の住人の一部が神界へと侵攻したことに端を発し、最終的に神界と冥府を巻き込んだ有史上最大の戦争である。 戦争初期はインフェルノスの投入等によって冥府側優勢に戦局が進んだものの、神界による告死天使創造の成功によって形勢が逆転し、同時に戦場となった地上世界の戦争反対派の住人が冥府に反旗を翻したことで冥府側戦力は駆逐され、神界側の勝利に終わる。 ただし勝利した神界側の被害も甚大で、特に神々の滅亡によって神界の絶対的な支配者が失われ、以降神々不在の時代が続くこととなる。 『ディヴァイン』 告死天使が保有する、自らの分身たる専用武器。 神威の結晶であり、告死天使は自らのディヴァインを振るうことで擬似神罰「告死奥義」を使用できる。 主たる告死天使が存在する限り崩壊することは無く、この武器の崩壊はすなわち主たる告死天使の死を意味する(告死天使アリエスのように力を失っただけならば錆付く程度で崩壊には至らない) [作中登場ディヴァイン] ・神剣エクセリオン 属性:神聖 形状:長剣 所有者:告死天使エクセル 告死奥義:告死ディザレスタ 登場作品:Riviera〜約束の地リヴィエラ〜 ・神槍ローレライ 属性:火炎 形状:槍 所有者:告死天使レダ 告死奥義:告死ロストセフィ、告死ローゼンクライ 登場作品:Riviera〜約束の地リヴィエラ〜 ・神圏マセラマティ 属性:不明 形状:円斧 所有者:告死天使アリエス(ミラノも断片的に使用可) 告死奥義:不明 登場作品:ユグドラ・ユニオン ・断罪のロンギヌス(正式名称不明) 属性:なし 形状:三又槍 所有者:不明 告死奥義:不明 登場作品:Riviera〜約束の地リヴィエラ〜 |